物の状態をAndroidの回転角度を利用して監視する方法
March 24, 2026
見守りや防犯目的で、家に在る物が動いたかどうかを監視したいことはありませんか? その場合、カメラ映像で物体検出を行い、それで対象の物が動いたかどうかを判定するシステムを利用するなどの方法があります。 ただ、自宅でそのような環境を構築するには、大がかりになりますし技術的なハードルもあり、一般的には難しいと思います。 そこで、スマホの「回転角度」を利用して物の状態を簡単に監視ができる「SPセンサ」をご紹介したいと思います。
アクセス環境の概要
アクセス環境は、センサー側と監視側で使用するためのAndroidスマホを2台用意します。 そして、Androidスマホ間を繋ぐネットワーク環境として「SPセンサ」を使用します。 (当方がアプリ開発を行い無料で提供しているP2Pアプリです)
SPセンサは、2つ以上のAndroidスマホにインストールして使用し、QRコードでスマホ同士を紐付けるだけでスマホの回転角度の状態がリアルタイムで確認できます。 スマホの回転角度のデータはEnd-to-Endで暗号化しますので、その内容を第三者に見られることなく安全にアクセスすることができるようになっています。
使用例
実際にSPセンサを設置した動作デモ動画をご紹介します。トイレの蓋にセンサー側のSPセンサを設置し、蓋が開くと監視側のSPセンサに警告が通知されるようにしました。
スマホの「回転角度」をリモート監視
SPセンサアプリでは、スマホ端末自体の上下回転となる「ピッチ(Pitch)」と傾斜回転となる「ロール(Roll)」の角度を常時監視しており、 センサー側アプリで取得したスマホの角度データを監視側アプリに同期することで、その「回転角度」の状態をリモート監視できます。
セットアップ
まずは、Androidスマホの両方に「SPセンサ」をインストールします。※アプリの通知の許可を確認するメッセージが表示されるので許可してください。
センサー側アプリのスマホのメニューから「SPセンサの登録・状態確認」を選択し、「SPセンサを登録」をクリックして、QRコードを表示します。
そして、監視側アプリのスマホで、そのQRコードを読込み登録を行います(QRコード読取は、専用アプリ等を使用してください)。 これで、スマホ同士の紐付けが完了します。
次に、センサー側のスマホのメニューから「フォアグラウンドで稼働(推奨)」を起動します(アプリを連続稼働させる場合、バックグラウンドで稼働するよりもOSによる強制終了が抑止されるため)。
センサー側スマホのアプリを出来る限り止めないようにするには
SPセンサの状態を監視したい間は、センサー側のスマホを稼働した状態にしておく想定ですが、スマホOS側の処理によって、稼働中のアプリが強制的に停止やスリープする場合があります。 その対策としては、以下の方法があります。
- スマホの電源を充電した状態にしておく。
- 開発者向けオプションを有効にして、「充電中に画面をスリープしない」を有効にする。
- Google Playの「アプリの自動更新」を「アプリを自動更しない」にする。
- アプリを「フォアグラウンドで稼働」で実行する。
※OS側の仕様により、アプリのフォアグラウンドサービスの連続稼働時間に制限があり、 アプリ内部のサービスを約5時間毎に自動で停止・起動を行っています。 また、アプリがバックグラウンドで動いている時は、フォアグラウンドサービスの起動ができないため、 連続稼働させる場合は、フォアグラウンドでの稼働を推奨します。
最後に、監視側のスマホのメニューから「SPセンサの登録・状態確認」を選択し、登録したセンサー側のスマホを選択すると、センサーの状態が確認できます。
これで、SPセンサのセットアップは完了です。簡単ですね!
なお、SPセンサで監視する「ピッチ」と「ロール」の回転角度は、加速度センサーによる「垂直(縦方向)回転」になりますので、監視したい物にスマホを設置する時に工夫が必要なケースがあります。
警告閾値設定
「ピッチ」と「ロール」角度の警告閾値を設定することで、監視側アプリに警告・復旧通知を行うことが可能です。
閾値は、-180°から180°までの範囲で入力し、その範囲内で警告にする/しないを設定します。
「ピッチ」と「ロール」の閾値でどちらかが合致した場合に「警告(発生)」が通知され、どちらも合致しない場合に「通常(復旧)」が通知されます。
過去の通知や回転角度の状態は、イベント履歴として直近の約7日分を確認することが可能です。
監視側およびセンサー側のどちらのアプリからでも対象スマホの閾値設定が可能です。
最後までお読みいただきありがとうございました!ご意見などございましたらメッセージをお寄せいただけると幸いです。
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